校門の前を過ぎれば、サラサラの髪をなびかせ、歩く美少女に人は憧れる。

「クレア様よ、今日も美しいわ。」

「クレアちゃんだ。可愛い、やばい。」

「クレア~♪♪おはよ!!」

不意に誰かに抱きつかれた。

『きゃっ!!な、なんだ梓びっくりした。普通に登場してくれない?』

「わりぃわりぃ。あはは!」

笑えないし。ショートに茶髪、長身170センチのボーイッシュな彼女。

須原梓〈スハラ アズサ〉。

あたしの親友だ。