クレアside


家に入った瞬間………壁に押し付けられた腕。

痛くない。


びっくりの方が勝ってる感じ。震えた声で、震えた体で俯いてた陸が、あたしを見た。


失いたくない……ーって言う目。


眼差し……

好きかと、聞かれて戸惑う。

あまりに真剣で、心が震えた……ー

今はまだ優しい幼なじみでいいよ。と言われた。

優しく手を離し、頭を撫でるその仕草に

正直、ドキドキした。