いちご

「ユイを忘れてもらっちゃー困るなぁっ」

ニャハハーっと悪戯っぽく笑いながらユイは、私達に姿を見せた。

「ユイ…」

私は、勿論カナも美穂もユイを見た。

「よろしくねん♪美穂チャン☆」

ユイは、自分の顔の前でピースしながら美穂に挨拶した。

「よ…よろしくっ」

美穂は、ユイの余りの迫力っぷりに唖然としていた。

「じゃ!!悠君奪還作戦を開始するよーぉ!」

ユイが大声で恥ずかしい作戦名を叫んだ。

「ちょ…ユイ…」

私もカナも美穂も皆呆れ顔でユイを見上げた。