私はこの状況を冷静に解釈出来るほど落

ち着いてなどいないから、阿形さんが様

々な疑問を口にしても、私はただ黙りこ

くることしかできなかった。


「…とまぁ、勝手な自己解釈によれば、

ここから北西に進めば商店街、又は商店

街だった所があるはずだ。行ってみよう」


阿形さんは私の腕を掴み、立たせてから

北西がどっちか見極める作業に入った。



……翠樹ちゃん、大丈夫かな。

東やクラスのみんなはどこにいるんだろ

う…?


根本的な問題がどんどん湧いてきて頭が

おかしくなりそうだった。