「ぃ…ろ…おい、起きろ。おい!」



ハッと目を覚ます。

草原の真ん中で私は起き上がった。

草独特の匂いが鼻をくすぐる。


「大丈夫か?」


声が聞こえた方に顔を向けると

そこには見覚えのある20代前半くらいの

男性が座っていた。