人一倍勉強して、行きたい高校に行って、彼氏もできた。高校に入ったら何か変わると思っていた私の人生は全く何も変わっていなかった。
そんな時、私はあいつに会った。
am8:30
「きちんと勉強しないと行きたい大学にも行けないし、就職もできないぞ!」
何回も聞いたこのフレーズを、また今日も聞いて朝のホームルームは終わるはずだった。だって、いつもそうだったから。
席を立ちかけていた時、先生が
「転校生を紹介する!」
と、ごく当たり前のように言った。
いつの間にか転校生が黒板の前にいて、わたしは慌てて席に着いた。
そして、黒板の前にはお世辞にもかっこいいとは言えないあいつが立ってた。
別に対して顔が整ってるわけでもないし、背も男のくせに、私と同じくらいに見える。黒板に名前を書くのも大変そうで、こっから見るとすごい哀れだ。足をプルプルさせて、必死に名前を大きく書いている。
黒板には''佐野宮 千裕''と書いてあった。
「佐野宮 千裕です!よろしくっ!」
転校してきたそいつは、ずいぶんヘラヘラ笑ってて、少し気持ち悪かった。
こーゆー奴って、何考えてんのかわかんなくて嫌いだ。何しでかすか…
「佐野宮の席は小林の隣なっ‼︎」
ん?担任今なんて言った…?ワタシの隣?
「ちょ、ちょっと先生‼︎なんで私の隣なんですか⁈」
慌てて担任に向かって抗議する。
「え?だって空いてる席、お前の隣しかないし、俺は佐野宮の席を決めるのが正直言ってめんどくさい‼︎」
教師としてどうなのその発言。
「先生‼︎それは教師としてどうかと思います‼︎」
ふっ。言ってやったぜ。え、待って。あんた何持ってる?
担任の手には私の通信簿が握られていた。
…まさか
そんな時、私はあいつに会った。
am8:30
「きちんと勉強しないと行きたい大学にも行けないし、就職もできないぞ!」
何回も聞いたこのフレーズを、また今日も聞いて朝のホームルームは終わるはずだった。だって、いつもそうだったから。
席を立ちかけていた時、先生が
「転校生を紹介する!」
と、ごく当たり前のように言った。
いつの間にか転校生が黒板の前にいて、わたしは慌てて席に着いた。
そして、黒板の前にはお世辞にもかっこいいとは言えないあいつが立ってた。
別に対して顔が整ってるわけでもないし、背も男のくせに、私と同じくらいに見える。黒板に名前を書くのも大変そうで、こっから見るとすごい哀れだ。足をプルプルさせて、必死に名前を大きく書いている。
黒板には''佐野宮 千裕''と書いてあった。
「佐野宮 千裕です!よろしくっ!」
転校してきたそいつは、ずいぶんヘラヘラ笑ってて、少し気持ち悪かった。
こーゆー奴って、何考えてんのかわかんなくて嫌いだ。何しでかすか…
「佐野宮の席は小林の隣なっ‼︎」
ん?担任今なんて言った…?ワタシの隣?
「ちょ、ちょっと先生‼︎なんで私の隣なんですか⁈」
慌てて担任に向かって抗議する。
「え?だって空いてる席、お前の隣しかないし、俺は佐野宮の席を決めるのが正直言ってめんどくさい‼︎」
教師としてどうなのその発言。
「先生‼︎それは教師としてどうかと思います‼︎」
ふっ。言ってやったぜ。え、待って。あんた何持ってる?
担任の手には私の通信簿が握られていた。
…まさか
