朝、起きると隣に如月の姿は無かった。
そういえば、昨日は私服だったしそのまま会社には行けないから一回課長も自分家帰るよね、と寝ぼけた頭で琴子は予想する。
ピコピコと点滅するスマホ。
んー、と手を伸ばして画面を見ると如月からメッセージ。
『先に行く。
高遠も遅刻しないように。
あと先月の収支の決算書今日までな』
……まったくもって昨日一夜を共にした(少し語弊があるが)女性に送るメッセージではなかった。
んー、と伸びをしてまだ時間も早いためベッドに潜る。
漂うお味噌汁の匂いに気付いて慌ててキッチンへ向かって、あの男の主夫スキルに目を剥くことになるのはそれから10分後の話。



