しばらく

岩をいくつかこえて歩いてた。


「え? ここどこ!?」


私はスマホを取り出そうと…って…

「ない!!!!」


そうだよっ。
さっき 落としたままだったじゃん。



あの場所への行き方はわからない。


もう、狼がいても 嫌だし…。

外は少しずつ暗くなっていく。

私は1人 岩場の隙間に 座り込んだ。


「いつまぁーでも ひとりー… なにもーない 気持ちー さみーしいだなんて
おもおったけどお… 」


なんの歌でもない
自分で即考えた歌詞を歌った。


なに1人で歌ってるんだか…


「早く、家に帰らなきゃ!…

ここは どこ?? 早く帰らないと!」


私は 迷子になってることに私は

今さら、不安がこみ上げてきた…。


「だれか!! ゔわぁーん!」

私は わけもわからず
大きな声で泣いちゃったよ。



あたりはますます 暗くなっていく。

ここらへんの 夕方はもう夜中みたい。


暗い中、私は 岩と岩を進んで行って

帰るべき場所を 探してた。


だけど 前も… 右も… 後ろも…左も…

全て岩場。



流れる川の音を頼りにって 思ったけど
なにも聞こえない。

むしろ、 虫の鳴いてる音しか

聞こえないって感じ。



引っ越してきたはいいけど
初日にして迷子とはね…



「お前さん だーれ?」


!!!!????

いきなり声をかけられた。

そこには 銀と金の毛先が混じった
ヤンキーみたいな…!?

変な男子がいた。


「誰って引っ越してきたものでーす。」


「へー… 名前は?」

名前? なんだそのリアクション!

「まりんー そっちはー?」

「まぁ、今度教えるよ。会えたらね。

なんでこんなとこに おるの?」


へ?! 「えーと…迷子になったんだ…」



「迷子!? なんだー…
ここらへん、夜になると 結構危ないから
気をつけて」


それだけ?!
え?家まで送ってよ。

「家どこに あるの?私の家はどこ?」

「 知らない。」

「帰れないの嫌だよ!!!!」

なに このひと??

私1人でなんとかするし…


また 涙がこみ上げてきた。

「もゔ いいよ… さよなら」


私は岩の上を走った。

リュックについてる鈴のキーホルダーが
ちゃりちゃりと 音をたてる。


「その音は?」


後についてくる…

「この音? 鈴だけど?」


「やっぱり…」

やっぱり…って 見た目的に 鈴って
わかるよね??

なにこの人…。

って あれ?!

そこには ふうしんと名乗った男の子が
いなかった。


いままでいたのに!?
迷子になった私は 永遠とまっすぐ進んだ


「チリリリリリーーーンリラリロ〜」

あれ?! 私の携帯の着信音だっ!


あたりを見渡すと 私のスマホの画面が

光ってたっ。


わぁー!!

急いでそこまで向かって携帯を

手に取った。


電話にでてみる。

「ママ??」

「まりん!!もうこんな暗い中
どこにいるの!!! なにしてるの?」

「さっき 岩場をあがってて
携帯落としちゃったから…
画面バキバキかと思って…。」

「変な言い訳はいらないよ!早く帰っておいで!」

「わかっ…

まさかの 電源が切れた!!


でも ここまでは自分できたんだし…

自分で帰れるはず。

左には木々が生い茂り、 前は川が。
そして 右には岩場!

最初の場所だ!


森の入り口には
緑のコケがついた大きな岩があるはず!



って ない…?!

森の入り口がなくなってたというより…
真っ暗でなにも 見えなくて…

どこになにがあるかが
うっすらしか見えなくて…


私は リュックをおいて

睡眠をとることにした…

朝まで待たなければ。


森に閉じ込められた私は

月の光だけをライト代わりにして

日記を書いた。


3月16日はれ

今日は 初めてのいえをみた。
中はすごくキレイで、2階に上がる
かい段が2つもあったことに
びっくりしたー!

そして 右のかい段は 地下の物おき場に
続く かい段があったの!

初めての家に早く住みなれるたいなぁ

私は スマホで調べたパワースポットに
歩いていったけど 帰り道が
わからなくなっちゃった。

中1の私が迷子なんて ださいやつ。

今日は 初めてオオカミを目の前でみた!

怖かったけど なんかさみしそうだった…

気のせいかなぁ?!

よし、 今日は初めて 外でねます。

おやすみなさい、まりんの日記ぃ。。。