パワースポットは 案外にも近かった。

私の新しい家の後ろの道をまっすぐ進む

そして 左の長い階段をあがって

森の入り口まできた。

森の入り口には 緑のコケが生えてる
大きな岩があった。

私よりも大きい。

その岩の左を 通ってまっすぐ進む。


目の前に 大きな川が 左に横切り

その右には 岩がたぁくさんあった。

川を越えた 左には 木がたくさんで
迷子になりそうなほどだった。

そのパワースポットは

この 岩のほうにあるとかいてあった。

岩の方へ行って

4つぐらいの大きな岩の上を慎重に

超える。

その時だった。

バッリーーーーン!


「あっ!!」

その大きな岩から
スマホが落ちてしまった。

画面はもう ばりばりに違いない。。。


私はそのパワースポットへ
記憶がある限り向かってみた。

岩をあがって 1本の木が
岩と岩の隙間から生えてるから
その木の… なんだっけ?

一応ここまで来れたけど
あとが忘れてしまった…

「ぁぁ 帰るしかないかな…」


どし… どし…


なにかが 歩いてる音がした。

「 そこに 大きな狼が 4匹も!」

あんなのに襲われたら死んじゃうよ!


私は 身をうずめた。

ちょうど この大きな岩があるから

隠れることができた…。



その場から狼を見学…!


あれ? そう思ったほど強くない気が?


すごく大きく 綺麗な白の毛並みと
アッシュのような 黒い毛が目立つ。
牙だってでている。 爪だってやばい。


だけど その狼の瞳は違った。

悲しいというか…

なんかわからないけど!!


私が隠れてるこの大きな岩の上に
1匹の狼が立った…。


アォーーーーン!

そのときだった!

運が悪いことに リュックの

鈴のキーホルダーが チャリンと

音をたててしまった…。


すると 狼はすぐに 私のことを

みつけてしまった…

本当についてないな…私!



匂いを隅から隅まで嗅いでくる。


4匹が 私の周りに 集まった。


そして 私は食べられるんだと思って

目をつぶった。


おやすみなさい。


しかし なにもされない。


狼は 私のことをすごい目つきで

嗅ぎつけてるだけ?



「ヴゥグルグル」



狼は そのあと 向こうの方へと

行ってしまった。



今のは なんだったの?