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朝食は近くのカフェで食べることにした。
透子と上条はそれぞれトレイにパンを取り、
コーヒーとカフェオレを注文して席に座った。
テラスの向こうでは太陽に照らされた木々が輝いていた。
今日は昨日の雨が嘘だったように、
過ごしやすいいい天気だった。
上条もほっとしたように外を眺める。
「今日は晴れてますね」
「そうですねぇ」
コーヒーを飲みながら提案した。
「近くの公園で散歩でもしますか?」
「公園ですか?」
その問いかけに笑顔で頷く。
「えぇ、観光名所になってるような
けっこう広くてきれいな所が近くにあるんです。
今の季節だとあんまり花とかは咲いてないんですけど」
「はいっ、行きたいです!」
彼と一緒なら、きっとどこに行っても楽しいと思った。
それから店を出て、自然に手を繋ぐ。
大きな手が自分を誘導し、
速度を落として歩いてくれていることが嬉しい。

