「あと宅配業者への手配はもうすんでるよな?」 その答えは曖昧な物になってしまう。 「さっきも電話したんですけど、 まだ到着してないみたいです」 「もう一回問い合わせてくれるか? 最悪時間までに間に合わなかったら、 俺たちで玄関横の部屋まで下ろさないといけない」 「はいっ!」 透子は急いで携帯を取り出し、 宅配業者に電話をかける。 「道が混んでるのであと十分くらいで到着するそうです」 「分かった」