そう返事をしたものの、
正直下腹部が少しズキズキと痛んだ。
この痛みも、そのうち平気になるものだろうか。
まだ想像もつかなかった。
透子は紅茶を飲み、自分の隣に座った上条に
おどおどと話しかける。
「す、すみません。
私、こういうの慣れてなくって」
それを聞いた上条が、くすくすと笑う。
「私はそのほうが嬉しいですよ?」
透子は顔を赤くして、言いづらそうに言葉を紡ぐ。
「あ、あの、でも、
め……めんどうだったでしょう?
は、初めてだと、男の人は……」
上条は心の中で焦げ付くような嫉妬心が
生まれたのに気づく。
「誰かにそう言われたんですか?」
「えっ!」
驚いたように声をあげ、それから懸命に否定する。
「い、いえっ、
そんなことは、ないですけど。
そうかなって、思って」

