「君、男なの!?」


「えー‥‥!そうですよ!
よく間違えられるんですけど、男ですよ!!」




詐欺だ‥‥‥



なんだ、男なら別に助けなくてもよかったんじゃねーかよ。
男なら戦え!




「そーなのか〜‥‥じゃあ俺、帰るわ。」



俺はそう言って宿に戻ろうとした。




「ま、待ってください!僕の名前はワンクです!あなたの名前も教えてください!」





‥‥‥面倒くさいな。




「シンだよ。」





「カッコイイ名前ですね!シンさん、ありがとうございました!」


ニコッと笑うワンクはまた可愛いかった。