「おい、何やってんだ?」
輪の中にいる一人の男から話しかけられた。
それもそうだ。
だって俺は女の子の手を引き、輪の中から連れ出そうとしているから。
「あんたらこそ、何しようとしてんの?」
俺は冷めた口調で言った。
一人一人、男の顔を睨みながら。
「てめ‥‥!」
一人の男が襲い掛かってきた。
俺は女の子を後ろにやって剣をぬいた。
マイスから貰った、剣。
男達も剣やらナイフやらを取り出し、戦闘体制になった。
まず俺は1番近くにいた男を剣のツバで腹を殴った。
男は情けない声で倒れる。
すると今度は男が二人一気に襲ってきた。
俺はまたもや腹や頭を殴り気絶させた。
10分後‥‥‥‥
男達は全滅した。
実は俺、小さい頃に剣術を習ってたんだよね。
俺は女の子の方を向いた。
「大丈夫だった?」
俺がそう聞くと女の子は言った。
「大丈夫!ありがとう!!僕、一時は本当にどうなるかと思いましたよ!!」

