ビバークを連れてミミの家へと行った。

俺はすぐにでも標の洞窟へ行きたい、とビバークに告げるとビバークは、


「それならば俺も行く!お前のような弱そうな男一人で辿り着ける場所でもないし、俺も一度仙女に会ってみたいしな。」





弱そう‥‥‥って言われたし。


俺、そんなに弱そうに見えるか?











ミミの家に着くとちょうどミミが家から出てきた。



俺達はミミに事情を説明し、すぐにでも標の洞窟へ行くと言った。



するとミミは、少しの間俯き‥‥‥




「お願い。私も一緒に連れてって。」





と言った。


ビバークは反対した。

キシア国には最近、魔物が急増し一歩町を出るだけでも危険らしいのだ。

町には魔物避けのバリアがはってあり、町の中は安全‥‥という訳だ。

俺の住んでいた、アスゲレタ国は昔はかなりの量の魔物がいたのだが、ある出来事があってからは魔物は急に絶滅したそうだ。




しかしミミは「お願いだから!」と言い、聞かなかった。


俺はミミが行きたいというなら別に連れて行ってもいいと思うが、ビバークが‥‥‥
ビバークはやっぱりミミが好きなようだ。
だからこそミミを心配しているのだろう。
仕方ないと思いビバークに耳打ちした。


「「もしミミが危険にさらされたら、お前が助ければいいんだよ。そしたらミミはお前に惚れるかもよ?」」



俺がそう言うとビバークの顔がまた赤くなった。
わかりやすいな〜。