女はゆっくりと口を開いた。


「ここはキシア国だよ。アスゲレタ国の燐国。あなた何だかいろいろ訳ありっぽいね。」




キシア‥‥‥‥嘘だろ。



いつの間に‥‥‥?


訳が分からない‥‥‥。



「私の名前はミミ・レジデンスっていうの!で、こっちの人は私の兄のマイス・レジデンス!うちは宿を経営してるからゆっくりしていってね!」


女‥‥‥ミミは笑顔で言う。



俺は‥‥‥これからどうなるんだ?






「小僧。話しが聞きたい。大丈夫か?」


やたらとこの兄の方は偉そうにしゃべるな‥‥。


「大丈夫です。」



それから俺はゆっくりと話し始めた。