茜と不思議な夏

…外は今、八月を迎えた。


セミの鳴き声がして、どこからか風鈴の音もする。


さぁっと爽やかな風が吹いて、青々とした木々が柔らかく揺れた。


…こんないい天気で、いい感じの風景なのに。


一緒に居るのは新一先輩じゃなくてみこと…。


はぁっと大きく溜息をつく。


いくら顔が綺麗だからって、私はみことのことは何とも思ってない。


小さい頃からずっと一緒に遊んできたし、一緒に寝たこともあったし、お風呂にも入ったけども。


昔から意地悪で、冷静で、頭が良くて運動もよくできて、ついでに私の友達に一目惚れされて…。


みことは家が遠くて、私とは学校が別々だった。


けど土日は結構な頻度で遊びに来ていたし、私も遊びに行っていたから、幼馴染みみたいな感じ。