茜と不思議な夏

「あーー、お前未だにね。はいはい…」


気まずそうに呟いた先輩。


「察してるなら退けよばぁーか」


偉そうにふんっと鼻を鳴らして言い放つみこと。


「はいはいがきんちょ。茜の家で待ってるよ」


良く分からない会話を二人でしてて、半分以上理解出来なかったけれど…。


そんなことを考えてる間に、新一先輩はスタスタと手をブンブンと振って行ってしまった。


「いくぞ。茜」


「新一先輩…」


「茜?」


「新一先輩と話したかった…」


みことの声が全く耳に入らず、新一先輩の後ろ姿をじぃっと見つめていると、またバシン!と今度は強めに叩かれた。