ももかside

「おはよー」
朝、教室に入るとなんだかざわざわしていた。

なにかあったのかと思い、親友のゆいに聞いてみた。
「ゆい、なにかあったの?」
すると、ゆいは
「あ、ももかおはよー!
今日、席替えじゃん!忘れたのー?」

「そうだった!
私どこー?ゆいの近くがいいなー」

「えっーとももかは…
あっ、あった!窓側の2列目の一番後
ろ!」

心の中でガッツポーズをしながら隣の子の名前を見た。
南沢 駿太
クラスの中で人気者の男子だ。

「てか、ゆいはどこ?」

「私は…
ももかの斜め前だ!やったね!」
私とゆいははしゃいでいた。

ーーガラッ
先生が入ってきた。

「HRはじめるぞー、席つけ〜」

「「はぁーい」」
みんな席に着き始めた。

「よしっ、じゃあ席替えするかー」
ガタガタッ
机と椅子が床にあたる音が響く。

私も席を移動させた。
「よしっじゃあ1限目もがんばれよー」
ーーガラッ

ーーキンコーンカンコーンキンコーンカンコーンーー

私は授業の用意をして席に着いた。
駿太は後ろで篤哉と新と裕太と慶太と5人でじゃれていた。

いつも楽しそうだな〜
そんなことを思っていたら授業開始のチャイムがなった。

ーーキンコーンカンコーンキンコーンカンコーンーー

ーーガラッ
先生が入ってきた。
「級長号令」
すると級長の智也が
「起立」
みんなが一斉に立つ。
ガタガタッ
「気をつけ、礼」

「おはようございます。」
「着席」

ガタガタッ
「今日は…」
先生の話が始まった。

でも、私は先生の話なんて耳に入って来なかった。