私は黙って頷いた。



響紀「莉音点滴嫌いだもんね。」



響紀先生は笑いながら言った。



莉音「いや…だからしないで…」



響紀「ははっ。それは無理なお願いだな。」



莉音「やだ…痛いのいや…」



響紀「痛くないから頑張ろう?」



響紀先生は私の前に屈んで目線を合わせ、私に問いかけるように言った。



莉音「…」



痛いのが分かってるから、どうしても頑張るって言えない。



何回この言葉を聞かされたことか…。