病弱女子とイケメンDoctor。

起き上がらせ、響紀先生は私の背中をさすってくれた。



莉音「ケホケホッ…」



響紀「大丈夫。深呼吸深呼吸。」



莉音「ケホケホッスゥーゲホッハァー」



響紀「上手だよ。続けてね。」



莉音「スゥーゲホッハァー…」



響紀「大丈夫?落ち着いた?」



私は頷いた。



響紀「苦しくなっちゃった?」



また頷いた。



響紀「そっか。ごめんな…」



莉音「ちがっ…先生のせいじゃない…」



響紀「ありがとうな。…んー、莉音先に病室行こうか。」



莉音「…やだ…。入院するなんて…言ってない。」



響紀「うん。聞いてない。でもね、今のままで莉音を返せないからね。」



私は嫌だったが響紀先生に手を引かれて病室まで連れて行かれた。