「亜紀・・・
よかったね」



『・・・ッうん!』


私は、ありったけの力で
首を縦に振った










もう

私の心には







・・・・・・彼しか。



西井先輩しか







入れる余地は無かった













「あ!今日の放課後ダンス部のぞいてみない?」
ふいに思い出したように奈津がそう言った


『うん!そだね。』

私は軽く返事を返した後、彼から受け取った形見のピアスを、ゆっくりと両耳に付けた

ピアスに重みが増えた気がした