「て、転校って…!!そんなの無理だよ!!いきなり…」

そうだよ、こっちの学校でできた友達だっているし………

「すまない……お前が"あの"学校に入ることは決まっているんだ。」

「な、なにそれ!?」

「学校は寮になっている。もう向こうの学校に話は済ませたから、明後日から行けるぞ」

「そんな……」

ふと、お母さんを見ると、すごく悲しそうな顔をいるのが見えた。

ーーだったら止めてくれればいいのに…

「ごめんこころ…お母さんのせいで…」

「ち、違うよお母さん!お母さんのせいじゃないよ!!」

「ううん、私のせいなの…わかっていた事だけど…こころに危険な目に合わせたくない…」

「転校ぐらいで危険って…大丈夫だよ。」

「違う、違うの。そういうことじゃなくて…」

ーー?

それ以上聞くと、お母さんが泣きそうだったので、やめた。

「お姉ちゃん、頑張ってね。」

「う、うん。」


ーーなんでみんなこんなに暗いの…?
少し疑問を感じたが、そんな疑問は<転校の準備をしなくては>という考えで飛んでいった。