白龍と黒龍


「はぁ?? 助けてやったんだろーが。」

女は俺の手をバッと振り払って立ち上がった。

「何なのお前...。」

「あたし、名前あるんですけど。
は・や・と・くーん。」

コイツ...まじ性格わりぃな。
何だよ俺の名前の呼び方...
誰かに似て...

「は・や・と・くーん♥」

「げっ...はあ、んだよ。愛麗奈」

俺に抱きついてくる女、佐藤 愛麗奈 satou
erena 。
茶髪でクルクルの巻き髪を耳より上の位置で2つ結びしている。 顔は彫りが深くて外国人みたいな顔立ち。世に言う美人。
俺に気があるらしく中2から追いかけ回されてる。

「さっきの子ってー白龍総長の早瀬 胡桃
ちゃんだよね?? 」

「知ってんのか??」

「有名だよ。男の子に全然興味ないってね
でも実はちょお遊び人って噂もあるしぃ
男に触れないくらい男が苦手って噂も
あってぇ…って聞いてんのォ??」

エレナの話し方にイライラしたのでその場から離れる。
ふーん、あいつそんな噂あるんだ。
なんか、どっちもありえそうな噂だな。