白龍と黒龍


「あたし、隼人のこと好きなんだけど。」

思い切って口にした言葉。

隼人をみると目を見開いてぱちぱちするだけ…

当たり前か。隼人はあたしが結兄の妹だから優しくしてくれた…

「俺は…「なーんてね! うそうそ。」

あたしは笑みを浮かべる。

「可愛かった??」

隼人は再びぽかーん。

「おま…えなぁ…」

「ごめんて。練習練習。」

「練習…?? 本命がいるってこと…??」

「まぁ…そーゆーことかな??」

練習なんて…嘘に決まってんじゃん。

好きです…隼人。

「ははっ…意味、わかんねぇ。」

隼人のその言葉のほんとの意味なんてあたしにはわからなかった