白龍と黒龍


「でも…あたしもゆずれない。 隼人だけは。」

あたしもエレナちゃんを見つめ返す。

「それじゃ…お互いがんばろーね?? 隼人はあたしのモノなの。」

エレナちゃんの宣戦布告。

「隼人はモノじゃないもん…」

小さくその布告に反撃してみる…けど
焦ってるのがバレちゃいそうでにげた。

「負けないよ。絶対に。くるみちゃん??」

エレナちゃんが微笑んだのにあたしは気づかなかった。