白龍と黒龍


え…??
さっきまで笑ってたエレナちゃんがいきなり真顔で聞いてきた。

「あたしさ中2のときにはやとくんに一目惚
れしたんだよね。
それからずっと好きなの。

はやとくんに少しでも近づくために友達だって選んだし、テストはほぼ平均以下のあたしがこんな頭いいガッコに入れちゃう位勉強だってしたし、

はやとくんの横にいても文句言われないように外見だってダイエットして、化粧もがんばって…」

下を向きながら話すエレナちゃんはとても弱々しい。

「いきなりでできて、簡単にはやとくんに気に入られて、頭もよくて、
顔もスタイルもいいくるみちゃんにはわかんないよね??」

「そうだね…わからない。」

「ほんと…あなたのどこがいいんだろ。はやとくんだけはゆずれない…」

エレナちゃんがあたしを見つめる。

「あたしもゆずれない」