白龍と黒龍


「あたしは…萌愛さんを嫌いなんじゃな
なくて…いなくなっちゃうお兄ちゃん
が嫌だった…きっとお兄ちゃんが惚れた
人って事はいい人なんでしょ?
いままで、お世話になりました。
お兄ちゃん!!」

結翔side

くぅとは血がつながってなくて…でも、親父
が再婚して一人ぼっちだったおれは妹が
出来るって聞いてすげぇ嬉しかった。
妹との名前は胡桃。名前の通り可愛い子だった。
でもくるみは俺を『他人』としてしか見ていなかった…親父に対しても…信用してない感じ…。俺は…なりたかったんだ君の兄貴に。
あの日は絶対にわすれるなんて出来ない。
大事な妹に最低につらい事をさせて…
俺の腕の中で泣きじゃくる妹に罪悪感でいっぱいだった… 兄貴の癖に守ってやれなかった…それでもくぅは俺を頼って、結兄。
って呼んでくれた…今日だって…男が嫌いな
くぅが、俺がいなかったら何もできないくぅは手を離そうと言ってきた。
お前はやっぱ。最高の妹だよ。