結翔は中学1年とは思えないほど大人びた顔
だった。 「奥の部屋以外使っていから」
同居が始まっても、あたしはそんな態度だった。 でも結翔はご飯を作ってくれて、
おかえりって言ってくれて 髪だって乾かしてくれた、あたしがお母さんにして欲しかった事を全部してくれた…
でも、あたしが中学1年になった頃の雨の日
だった。男の人4人であたしを襲ってきた…
怖くて、声も出なくてもうおしまいだって
思った…心の中でお兄ちゃん!!!!って叫んだ
瞬間、結翔が走ってきてくれてあたしは助かった…その時お兄ちゃんて初めて呼んだ…
そのあたしを襲った男は同じクラスの友達
だと思ってた人達で…男をさらに信用出来なくなった。 あたしは全寮制の女子高に転入
した…あたしはその事があって強くならなきゃってそれだけを考えて柔道、合気道、
ボクシング、空手、いろんなのを鍛えた…
で、結兄に白龍総長になんないかって誘われて成った。
「びっくり…した?」
「まぁ…」
「あと、結兄にホントの兄妹じゃないって
言った事言わないで…」
「何で??」
「気にするの…すぐ泣いちゃうだよアイツ」
隼斗side
くるみは悲しそうに笑った… 結さん、高1の
頃よく屋上で泣いてたっけ…くるみが中1の
頃だったよな…だからか。
くるみが男に寄り付かない理由…酷いな…
「えっ…俺は触っても大丈夫なわけ?」
「ん。隼斗は..限りなく結兄に近い。
けど、お兄ちゃんとは違う…」
はぁ?? どういう意味だよそれ。
まあ俺は例外って事だよな。良かった…
「もう、12時だし寝れば? 俺の部屋の
ベッドつかっていいから…」
「隼斗はどこでねんの??」
「ソファだけど?」
ゴロゴロっ 雷がなる…
「ダメ。一緒にいて」
はあ?! こいつ大丈夫かよ?! 俺は大丈夫とは
いえ襲われるとか思わないわけ??
結局くるみがねるまで一緒にいることになった。

