白龍と黒龍


隼斗side

結さん達高3は明日から3泊4日の卒業旅行。
なぜか結さんに呼び出しくらってます。

「くぅの事なんだけど…あいつ、男に
さわれねぇの。昔、色々あって…」

「そうだったんすか…」

あいつが悲しい顔をすんのはそのせい??

「男にさわられると、その時のことを
思い出すみたいで、震えが止まんなく
なる。くぅ、お前なら大丈夫だと思う
そんな気がすんの。頼むな。」

って言われてもなぁ…
俺は黒龍総長でくるみは白龍総長。
敵対してんだけど…いいのか?
結さんが教えてくれた事は全部で3つ。
1つ、雨、雷が駄目。
2つ、むやみに触んない。
3つ、約束は守る。
約束は守るって…あいつがまもんねーんじゃん!!! まあ、面倒見てやるか。

胡桃side

お兄ちゃんがいなくなって1日目…
寂しい。ただそれだけ…今日は雨なのに…

隼斗side


今日は雨。午後から雷がなるって…最悪。
くるみの駄目なぱたーん1じゃん。

帰り…

くるみを教室で探してもいない…どこだ?
先に行ったか??

胡桃side

ザァァ… ゴロゴロ…
大嫌い。 雨も。雷も。全部あの日を思い出す

荒い吐息…ギラギラ光る目…信じられないくらい強い腕をつかむ力。

お…にぃちゃ…はぁ…っやばい…。

「ねー君さ。暇??」
「遊ばない?俺達と。イイコトしよーぜ。」
「超可愛いね。」

腕を掴まれる..あの日と同じ…
き、もい…結兄…なんで助けて…

「くぅが信用できる人の名前呼べ。
そいつなら、くぅをたすけてくれる。」

誰もいないよ…そんな人…にぃちゃん

やだよ…このままあたし…

「…み …るみ」 誰ーーー??

「…やと。隼斗っ!! 助けて!!!! 隼斗っ!!」

あたしは叫んだけど…雷と雨の音に虚しく
消えていく…そうだよね…なんで隼斗を呼んだんだろ?あいつは敵じゃん…

「隼斗…」

「呼んだ??」

「えーーーーー??」

なんで?? 隼斗?? きてくれたの?
隼斗が男達をバキバキ殴っていく。
3分後…

「大丈夫か…?? くるみ」

「な…んで、くんの。」

「くるみが呼んだんだろ?」

「べつ…大丈夫だし…」

ポロポロ…れ??