白龍と黒龍


胡桃side

何でだろ…??
男と2人なのに怖くない…とりあえず家に
あげといた隼斗。こっちは警戒MAXなのに
呑気に寝てるし… 寝顔…レアじゃない??
隼斗のファンクラブに高値で売れそ。

「綺麗…」

??あたし何いってんだろ…男に。
隼斗…お兄ちゃんと似てる..限りなく近い。
けど、お兄ちゃんじゃない。
なんだろ?

ガチャガチャ…

「くぅ?? 大丈夫か?」

「あー…うん。」

すると隼斗も目を覚ました。
あたしが顔を上げると結兄の後ろからチョコんと女の人が出てきた。
その人はCMや雑誌でよく見るモデルさんの MOA だった。

「だあれ。ゆーにい。」

「あっと…結翔とお付き合いしてる
小早川 萌愛です。」

んな事あたしは2ヶ月も前からしってる。
あたしのショックな出来事1位だから。
彼女の萌愛さんを睨みつけた。

「えと…ケーキ買ってきたの。
食べないかな??」

優しく聞いてくる萌愛さん

「要らない。ケーキは好きだよ。でも
あなたは嫌い。」


隼斗side

くるみのやつガッツリ嫌いつった!!
信じらんねー。 仮にも兄貴の彼女だぞ?
くるみは「帰る。」というと大きめのバック
をもって出て行った。

「隼斗、くるみ…送ってやってくんね?」

結さんの真剣な瞳にやられて送ることにした。

「ほら。乗れ。ブラコン。」

バイクのヘルメットを渡して、バイクに
またがる。

「あの人に謝っといてよ…。彼女がいる
のも、それがモデルのMOAなのも
知ってたの。ただ、結にいを取られ
そうで、怖かったの。」

くるみの顔はいまにも泣きそうな顔。

「そっか。」

くるみの話に返す言葉が見つからない。
なぁ、くるみ、どうしたら笑ってくれんの?
お前は笑ってた方が可愛いのに…