白龍と黒龍


ドアを倒して入ってきた結兄。

「てめぇ...くぅに触ってんじゃねぇ!!!!」

バキッ、ドカっ殴る音...

「くぅ...? わりぃ...大丈夫か??」

「ヒック...ば…か。おそ..い。」

結翔side

震えが止まらないくぅを優しく抱きしめる。
ごめんな…俺がもう少し早く…あの時助けて
やれてたら、お前は幸せでいられたのに。
なにもできない兄貴でごめんな…くぅ。

隼斗side

授業中が始まる前、1年の廊下を物凄い勢いで結さんが走って行った。
なにかと思ってあとをつけると…
結さんが男を殴って、くるみを抱きしめてた。その時の結さんの顔…いまにも泣き出しそうな顔で…前にもみたことある顔だった。
くるみと結さんはそのままバイクで帰っていった。
ちらっとくるみの顔を帰り際見たとき、
目が腫れていた…泣いてたのか??
くるみ…お前は何考えてんだよ??