「全員に次ぐ」 平弥の脳内には、冷たい声が響いた。 「神奈、頭ンの中の声、聞こえるか?」 「!うん。全員に次ぐ…とか言ってる」 しかし少しの静けさは確保されたものの、喧騒は収まらない。 「黙れ。俺は直接お前らに話しかけている」 少しだけ怒気をはらんだ声でその声が言う。 「…最後の忠告だ。黙れ!!」 なお静まらない人々に対し叫んだのか、ひどく大きく頭の中に響いた。 「_____」 喧騒は、完全に静まった。