「Quarter note」
「Do」
「なんなんだよ」
「Quarter note」
「Re」
「Quarter note」
「Mi」
「「Da Capo」」
「あぶね」
地面には大きな亀裂。
転がっていた屍が次々と転落していった。
「面白い?」
「Minute」
「音楽なら何でもありかよ天使ってのは」
空が赤々と燃え、桃はカキン、と剣を構えた。
「まあ、ぼくらえらいから」
「Accent」
「っ…!」
「Accent」
桃がはなつ斬撃は地を切り裂き風を割る。
寸でのところで避けた彼の頬からツウ、と赤い血が流れた。
「Accent」
「なんなんだ…!」
モモの声によって威力を増しているらしい攻撃はゴン、と鈍い音と共にあのタワーを倒すに至った。
「Senyo」
「…!」
「もーらい…♪」
「な…ぐぁ!」
瞬間移動で彼の背後に迫った桃は彼の左腕を切断した。
「治らないよ。この傷」
「ああぁぁあっ!!ぐぁあぁっ!!」
ガンガンと頭の中に響く警戒音。
全ての神経が激痛を訴えた。
声を出せば痛みが和らぐと思っているのか、彼は声の限り叫んだ。
そうしなければ、死んでしまうような気さえした。
「熱い」
叫びの間にかすれた声で言った呟きが、彼が意志によって行動した最後の瞬間だったのかもしれない。


