「Symphony」
「チッ…てめーら…」
モモが呟けば舞い狂う小枝が彼を襲った。
彼は
「Skip」
時を止め
「Draw-two」
自身に取り込む。
「Draw」
「Concerto」
彼は兵士たちをけしかけてそれをモモが受け流すべく倒れていた人間を起き上がらせた。
「ねぇね、ぼくのことわすれてなーい?」
「はぁ!?」
「Weasel!」
桃が叫ぶと突風が吹く。
「!?」
ザクリザクリと皮膚が裂けていくのを感じた彼は少し顔をしかめた。
「効くわけない」
「やっぱり~?」
「…忘れちゃだめだよSymphony」
純白の羽が空へ舞った。
「よけられる?」
「Reve「Zebra!」
突然彼の視界が遮られた。
ストライプ状に暗く落ちた視界。
「「よけられる?」」
いくら身体能力が高いといってもこんなに視界が悪いとどうしようもない彼はなすすべもなく立つ。
せめてコントロールがなされているかだけでもわかればまだいいのだが、そうもいかない。
「いい判断だと思うよ」
「動かなければ無駄にあたることもないから」
「…」
嫌なエネルギーが満ち満ちているのが分かった。
頬を撫でる柔らかなそれがたまらなく不快だった。
「仲間も喜んでくれるかなぁ?」
「僕らのために死んだ仲間」
「殺した天使」
「きっと」
「喜んでくれる」
「じゃあ、もうそろそろ」
「本気でいこっか」
彼の視界が回復し、彼は一気に飛び退く。
はたから見れば幻想的な風景。
白い粉雪のように純白の羽が舞った。
積もることもなく、吹き飛び消えもしないのだけれど。


