「よっ!」
「…」
金髪の少年は臆することなく吸血鬼の肩を抱く。
「お久しぶりです。シン様」
「お前もな!!」
ぎゃはははと笑う少年。
連れてこられた記者たちは頭にクエスチョンマークをひたすら浮かべている。
「写真写真!!Picture!!」
「…」
慌てたようなフラッシュが響く。
彼は物凄く嫌そうだが、シンはきつく抱きしめる。
「…シン様…ウザいです」
「ん?(黒笑)」
「…すみませんでした」
「あとで手合わせ願う~」
「嫌です。とても嫌です。絶対に嫌です」
「ん?(黒笑)」
「喜んでお相手します…」
相当嫌なのか思いっきり顔をしかめたのだが、シンは相手にしない。
彼は思い出したくもないトラウマを二度と味わいたくないだけなのに。
「絶対ですか…?」
「あ、嫌?嫌なら…これ?」
にこやかにシンは微笑んだ。
彼は青くなる。
「た、「だいじょーぶ!強くなってなかったらの話だし」
両腕を拘束された彼はこの何百年の人生の中で最も恐怖を感じた。
「強く…?」
「うん!俺より」
___誰か助けて…
彼は生まれて初めて誰かに助けを求めた。


