「結構集まったな…」

誰がどの位あの帽子をかぶるかなど、感覚で知ることのできる吸血鬼は、満足感に浸っていた。

あのショーは、ずいぶん効力を発揮した、と彼は感じていた。

「そんなに死にたいのか…人間ってのは、弱いもんだな」

見た目は少年でも、彼は300年は生きている。


数々の星を制圧してきたが、人間はそれにしても数が多い。

赤い星から青い星に来るまでに、軽く30年は有したが、その間にすごい勢いで増え続けたらしい。

億単位の人間…

___使い道がたくさんあるな。


彼は、怪しい笑みを浮かべるのだった。