___ブシャァァ… 「っ!?」 「守りばっかじゃ不公平だろ?」 一瞬にして吸血鬼の姿が消える。 「うわぁっ!!」 「っ!?」 「おい、何があ…うわぁぁっ」 「また!?」 ばたり、ばたり… 血の気の失せた兵たちはまた一人倒れていく。 悲鳴が上がるのは、わずか一秒足らず。 もちろん、彼の姿は見えない。 次に誰が狙われるか… それさえも分からない。 「に、逃げろ!!」 「…」 慌てて走り出すわずか数人の生存者。 それを彼は冷たく見つめていた。