「これは大事件です。しかし、戦うべきでしょうか?」
「当たり前です。支配下などには落ちることはできない」
「やはり、にんにくとか十字架とかが利くんでしょうか…」
「いや、吸血鬼日の光に弱いと聞くぞ。」
「しかし伝説通りなんでしょうか」
「見た目はそうなのだからきっと中身も…」
国際会議。
___いや、大の大人がこんなことを話していていいものかね?馬鹿じゃね、こいつら。
この会話さえ吸血鬼には筒抜け。
せっせと帽子を消してしまった。
___これで俺からは逃げられねぇな。
ニヤリとほくそ笑むと、さんさんと日のさす日向へと出向いた。
首にはロザリオをかけ、軽い足取りで。
___俺の顔は誰もが知ってる。少し脅すのも悪くねぇな…
「ですがまずは、基本自国の自衛隊で何とかしてください。
すぐにこちらからも救援を送りますので」
「地球の未来がかかってるんですよ。とにかく、一刻を争う」
「誰も犠牲者が出ないうちに」
___馬鹿だな。
吸血鬼はジエイタイというものを探しに行く。
___攻撃をすれば、したやつが死ぬんだよ…
ケタケタと笑いながら吸血鬼は走る。
___仕掛けた奴もな!!!


