「可菜・・・」 名前を呼ばれたのか 秋風になびく 葉のささやきが そう聞こえたのか・・・ わたしは 泣きそうな気持ちを 懸命に建て直し 精一杯の 笑顔を作って ふりむいた 目の前には なんとなく 気まずそうな 彼の姿があった