10年越しの復讐計画

わたしはとっさに

上着のパーカーを
目深にかぶり

自分の目を隠した

彼の姿が見えない

それでいい

「さあ・・・

 もう、行きな」

わたしは言った

彼は

何も答えずに
立ち尽くしている