初めて本気で人を好きになったのは、確か小学校4年生の冬だったと思う。


いつの間にか目で追っていたあの子が好きだと、そう気付いた時にはもう遅かった。


初恋の相手は、私と同じ、女の子。


両思いになんかならなくていい、いつかこの気持ちは時間が解決してくれる。


そう割り切っていたから、あの子に彼氏ができたときも、笑っておめでとうって言えたのかな。


それから私も何度か恋をした。


女の子に惹かれる事もあれば、彼氏ができたりもした。


そうやって自分の恋愛観を知っていくうちに、一つのルールを作り上げたんだ。


"女の子を好きになっても、本気になってはいけない"


このルールを作ることで、私は自分を守る事を覚えたんだ。