月一の女子会から3週間後、あたしと奈々は2人でランチをしていた
あたしが呼び出したのだ
『ひろはどうしたいの?』
「どうしたいって言われても...」
ことの始まりは5月の連休明けだった。
あたしが勤めている、極めて普通の商社の取引先の根本さん(推定35歳)から初めてご飯に誘われた
もちろん2人ではない
根本さんの左手薬指には指輪が光っているのだから
根本さんの担当の同期、木崎と3人で、だ
どうしてそうなったのかは分からないが、根本さんが3人でと言うんだから断るわけにもいかない
それにあたしは前から根本さんのことが気になっていたから素直に嬉しかった
普段お茶出しくらいしか顔を合わせないのに、あたしの小さな変化に気づいて、似合ってるねだとか、ありがとうという時のくしゃっとした笑顔が可愛らしいのだ
木崎は間違ってもそんなことは言わない
例え天と地がひっくり返っても
あたしが呼び出したのだ
『ひろはどうしたいの?』
「どうしたいって言われても...」
ことの始まりは5月の連休明けだった。
あたしが勤めている、極めて普通の商社の取引先の根本さん(推定35歳)から初めてご飯に誘われた
もちろん2人ではない
根本さんの左手薬指には指輪が光っているのだから
根本さんの担当の同期、木崎と3人で、だ
どうしてそうなったのかは分からないが、根本さんが3人でと言うんだから断るわけにもいかない
それにあたしは前から根本さんのことが気になっていたから素直に嬉しかった
普段お茶出しくらいしか顔を合わせないのに、あたしの小さな変化に気づいて、似合ってるねだとか、ありがとうという時のくしゃっとした笑顔が可愛らしいのだ
木崎は間違ってもそんなことは言わない
例え天と地がひっくり返っても
