涙色と恋色。


「おっ待たせー!」

渚紗ちゃんは両腕に焼きそばが入った
ビニール袋をたくさん持っていた。

「なんかお店めっちゃ空いてて、
おじさんが2個おまけでくれたの!」

紗衣と渚紗ちゃんは
私達に向かってピースした。

「私2個ねー!」

ニヒって渚紗ちゃんは笑った。

すごいな…
華奢な体質なのに、たくさん食べて
運動もできるし。


「いただきまーーすっ」

その時、


ドドーーンッ…

大きな花火が打ち上がった。

「わぁ!」

「写メとろっ!」

渚紗ちゃんはケータイを取り出した。


…カシャ

「あ…ブレちゃった!…もう」


「貸してみ」



カシャ…ッ