涙色と恋色。


___

りんご飴を買い終わって
屋台裏の芝生へ4人並んで座った。

「あたしと渚紗先輩は部活が一緒で、色々お世話になってるの。その繋がりで拓哉先輩とも仲良くなったってこと!」

りんご飴を舐めながら
私は頷いた。

「そういうことなの!ねね、焼きそば買
いに行こぉ!」

「いいよー!」


「俺のもよろしくなー」


「ラジャーッ」

二人は行ってしまった。

私と一ノ瀬くんだけになってしまった。


「初めてだよな」

「え?」

「二人で話すの」

「…ぁ…うん」

「一個下だったんだな」

「い…一ノ瀬くんこそ…一個上だったんだ」

「な、なんで照れてんだよ!」


わかんない。

私が男の人と経験がないからかもしれない。


何なんだろう…