____


"まぁ、何かあったら連絡しろよ"


そう言って渡された
一ノ瀬くんの携帯番号。

"あ、ずるーい。私もー!"


そう言って
渚紗ちゃんも私にメアドを渡してきた。


本当に仲いいなって思った。


でも

本当に付き合ってるのかと思った。

きっと

一ノ瀬くんは

渚紗ちゃんみたいな可愛い子が良いんだろうな。


私なんて、

可愛くないし、中2なのに
まだまだ子供だし、チビだし。

それに比べて

渚紗ちゃんは、背も高くて、大人っぽい。

時々見せるあどけない笑顔とか


私が男の子なら絶対惚れてしまうだろう。


…って、何考えてるの。


「はぁ…」


私は机に突っ伏した。