涙色と恋色。






「ハァ…ハァ…!も…うっ…何してんの

結月探したんだよ?!」


丁度、紗衣が私の元へ走ってきた。


「わ…ごめん」


その姿に健は微笑んだ。

「ほんと変わんねーな。お前ら」


「あったりまえじゃん!

結月とうちは一生親友だもんねっ!」


紗衣は私の手をギュッと握った。


「うん!」



「んもぉっ…健ぅ?遅いよ…っ」


「あー…わりわり…

んじゃ、またな」


甘ったるい声の女の人と健は

屋台の方へ歩いて行った。


いつだって

変わらないこの景色に


胸が痛む。


「…帰ろっか。」


胸がキューって痛くなった。


また、大きな花火が夜空を染めた。