私は、前々から詩暮の事が好きだった。 嬉しい事この上ない。 「…本当に?冗談じゃなく?」 「冗談であんな事言うわけ無いでしょ? …ほら一緒に帰ろ!」 私が手を差し出すと、 詩暮は照れくさそうに手を差し出した。 「…ったく、しょうがねぇな」 其処から景色は、何だかいつもより輝いて見えた。