不思議そうにキョトンと首を傾げる雨宮くん。
きっとこんな整った顔をしているんだから、
女の子に怯えられた態度とられたこととかないんだろうな〜‥‥。
「す、すみません‥。
私‥その‥男の子が苦手で‥‥」
どうしよ。完全に帰るタイミング失った。
鏡ちゃんのクラスももう終わったのかなぁ?
「そうなんだ‥。
俺そんなこととは知らないで気安く話しかけてごめんね」
雨宮くんは何も悪くないのに謝らせてしまった‥‥。
「あ‥、全然謝るとか大丈夫です‥‥!
えっと、名前は白咲結乃って言います」
「結乃ちゃんねっ!
教えてくれてありがとう!
これからよろしくね!」
雨宮くんはニコッと無邪気な笑顔を私に向ける。
「あ‥うんっ」

