幼なじみ依存症



長い来賓の話もやっとのこと終わり、
クラスの順番で教室に戻っていく。


鏡ちゃん、どこだろう?



‥‥あ、いた。
鏡ちゃんは高身長で目立つオーラがあるからすぐに見つけられちゃう。





ひとことでも話したい‥っ!



「鏡ちゃ‥‥」



そう思って話しかけようとしたけど、
無理だった。



鏡ちゃんは、女の子と男の子にすでに囲まれていたから。


中心にいる鏡ちゃんは王子様スマイルをみんなに向けている。




‥‥当たり前かもしれないけど、鏡ちゃんは私がいなくても楽しい学校生活が送れるんだよね。


そう思うと少しだけ寂しい気持ちになった。




「じゃあ、今日はこれで終わり!明日も遅刻しないで来なよ〜。」



教室に戻った途端、先生はそう言って職員室へ行ってしまった。


どの人たちも自分の席から続々と離れ、いろんな人と仲良く話してる。



私はもう帰ろうかな。
鏡ちゃんのところ行かないとだし。



「なぁなぁ、名前まだ聞いてないんだけど俺」


雨宮くんはニコッと微笑んで話しかけてくる。


「‥‥ご、ごめんなさい」



雨宮くんの笑顔は女の子みたいに可愛くて、少し噛んでしまったけれど普通に言葉を返した。


久しぶりに鏡ちゃん以外の男の子と会話したかも。



「なんでそんな怯えてんの?
俺みたいなの苦手だったりする‥‥?」



ちょっと、へこんでしまったようだ。


苦手だけど‥‥別に雨宮くんは私に何かしたわけじゃないし普通に話しかけてくれてるだけなんだよね‥‥



「‥そ、そうゆうつもりじゃないんです!」


「そっか。ならよかったよ。
なんかすごいビクビクしてるね?」